弘中泰雅編著  こうやれば儲かりまっせ! 食品工場の経営改革


光琳 2100円(税込)
全国有力書店、ネット書店で発売中

*「食品工場の経営改革」頒布*
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 食品製造業は従事者数≒110万人、従事者数では日本最大の大製造業でありながら、食品製造業の生産性は日本の製造業の平均の2/3しかなく、特に加工型の食品製造業ではなんと1/2余りしかない。その為食品製造業は日本の製造業の中で最低の生産性の産業の一つである。当たり前のように従事者の給与水準も生産性に比例して低いという現実がある。
 食品産業研究会では食品製造業を分析し、その現実を知るにつけ食品製造業は他の製造業と比較して、何故低生産性か、何故利益が低いかについて研究する必要を感じ、数年に渡り広範囲に調査研究を行い、かつ討論を行った。それらの研究成果を(株)光琳発行の「食品工業」、日本生産学会誌などでも発表してきた。特に(株)光琳の「食品工業」誌では、「生産性の視点から見た食品製造業」、「システムの視点から見た食品製造業」、「食品製造業は何故低利益率か」のシリーズテーマのもと長期間にわたり掲載していただいた。
 これらの成果をまとめて書籍として発表したいという、希望が会員の間から湧き出て出版に至った。第1章は「敵を知り己を知れば百戦危うからず哉」のごとく、何故食品製造業の生産性は低いか等食品製造業の分析を試みた。また一口に食品製造業と言うけれど、食品製造業には多くの業種が含まれる。工業統計の小分類まで踏みこんで、それぞれの製造業を分析した。自社の位置は、業界の状態は如何にあるか是非認識して頂きたい。
 第2章では食品工場は何故儲けが少ないか。食品工場の生産性向上を阻害する要因について言及した。一つは食品工場における作業の現状を報告したものである。何故食品工場の生産性が低いかについて考えて頂きたい。
 第3章では何が儲けを削っているか、人事・教育、IT導入の遅れ、仕組み作り、食品製造業に望まれるシステム、作業標準と管理会計、品質管理、物流費について述べた。企業により生産性の低さや利益の低さの原因は異なるが、この章に述べた事柄が原因になっている企業は少なくない。これらの事象についてそれぞれ検討確認を行って頂きたい。
 第4章では「幹部も儲けを阻害する」として、企業経営を決定づける経営者、中間管理者の有り方について述べて見た。食品製造業の研究を続けていると、経営者や管理職の考え方や行動が企業経営に大きな影響を及ぼしていることについて黙視するわけにはいかなくなった。読者の感情を損なうような表現もあるかもしれないが、我々の目標は食品製造業の生産性を向上し、利益を増加することに有る点を理解して頂き、是非通読して考えて頂きたい。本書を食品企業の経営者、管理職及び管理職を目指す諸氏に捧げたい。本書が日本の食品製造業の繁栄にいささかでも貢献できれば本望である。  (はしがきより)
                             食品産業研究会 主査 弘中泰雅                                                        
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    食品工場の品質管理     日本生産学会賞受賞 食品工場の生産管理       よくわかる「異常管理」の本

*書店によって、経営管理、経営工学、生産管理などの棚と、食品衛生、食品の品質管理、食品化学などの棚に並べられることがあるようです。
書評&新刊書紹介 
 松村信雄著 IT 系ITC の業務知識「食品工場の経営改革(編著:弘中泰雅)」をITC ビジネスに生かす

 ブランスリー 平成26年1月20日
  食品工場の経営改革方法を細やかに解説 光琳
 光琳刊。「こうやれば儲かりまっせ!食品工場の経営改革」。著者は、生産管理ソフト開発のテクノバ、弘中泰雅社長ら4人。2013年12月10日発行。税込2100円。
  「電機メーカーの作業はチームワーク、水産メーカーは単一の作業の作業者が並んでいるだけ」などと解説しながら、食品工場の経営者、食品工場で働く管理職の人たち、食品工場の管理職を目指す人たちを対象に、食品工場における経営改革方法を細かに開設している。

 パンニュース 2014年(平成26年1月15日
 食品工場改革の一助に
 食品工場の経営改革  弘中泰雅著
 弘中泰雅氏の「食品工場の経営改革〜こうやれば儲かりまっせ〜」が2013年12月10日、光琳から発刊された。 食品製造業の従業員数は110万人いる中で生産性が低く、給与水準も低い。同書は食品産業研究会がこの原因を分析・研究および討論を行った研究成果をまとめたものである。
 全4章で構成されており、第1章では食品製造業の生産性がなぜ低いのか、食品製造業の実情を分析している。第2章では食品工場の儲けの少なさを指摘し、生産性の低い元凶を明確化した。第3章では儲けの削りとなっているシステムや品質管理、物流費などについて述べられている。第4章では企画経営者、中間管理職のあり方について言及した。
▽2000円(税抜)A5判 272ページ、全国の書店にて発売中


 ベーカーズタイムス 平成26年1月10日
食品工場の経営改革  弘中泰雅 編著
 (株)光琳は12月10日、12月10日「食品工場の!こうやれば儲かりまっせ」を発刊した。編著者は、日本生産管理学会・食品産業研究会の弘中泰雅し。
▽仕様=A5判、モノクロ、276ページ ▽定価=2千円+消費税

カスタマ―ブックレビュー

目次

はしがき

 第1章 食品製造業の実情を知っているか?

1−1 食品製造業の低生産性の現状
    1−1−1 日本の食品製造業生産性の国際比較

1−2 日本の食品産業が低生産性に至った原因
    1−2−1 国際競争と人口増加
    1−2−2 大企業による影響
    1−2−3 伝統的職人体質
    1−2−4 食品生産経営工学の欠如

1−3 食品製造業の技術的進歩指標としての全要素生産性(TFP)
    1−3−1 食品製造業の新技術への取り組み
    1−3−2 食品製造業のインタンジブル・アセット

1−4 生産性向上の方法論
    1−4−1 食品工場の生産性の実態
    1−4−2 組立型産業との違い
    1−4−3 生産性を向上するには

1−5 低生産性業種の生産性向上
    1−5−1 労働力浪費の原因

1−6 低生産性業種食品工場の改革

1−7 食品製造業の工場規模と業種による生産性の違い
    1−7−1 はじめに
    1−7−2 食品製造業の事業所規模
    1−7−3 中小食品企業
    1−7−4 食品製造業事業所規模の評価
    1−7−5 食品製造業中区分
    1−7−6 各食品製造業の特徴
    1−7−7 各食品製造業の全要素生産性(TFP)
    1−7−8 食品製造業小区分の現状と展望
    1−7−9 小区分食品製造業の工場規模別と
           細区分生産性分析
    1−7−10 まとめ

 第2章 食品工場は何故儲けが少ないか

2−1 食品工場によく見られる生産性阻害の原因
    2−1−1 はじめに
    2−1−2 生産性阻害の要因
    2−1−3 生産管理技術の発展
    2−1−4 食品製造業が生産パラダイム変化に
           対応できなかった原因
    2−1−5 先進的製造業と水産加工業の
           生産パラダイムの差違
    2−1−6 まとめ

2−2 食品製造業における販管費率と利益率の関係
    2−2−1 はじめに
    2−2−2 財務状況の食品製造業の利益率の関係
    2−2−3 収益性指標が利益率に及ぼす影響
    2−2−4 生産性別の利益率と販管費の関係
    2−2−5 販管費率の影響
    2−2−6 まとめ

 第3章 何が儲けを削っているか

3−1 食品製造業のIT導入
    3−1−1 なぜIT導入の必要性があるのか
    3−1−2 食品製造業において生産性向上を
           阻害している要因
    3−1−3 食品製造業においてIT導入が進まない原因
    3−1−4 生産性向上に向けたIT導入の視点

3−2 生産性向上のための仕組みづくり
    3−2−1 仕組み構築に向けて
    3−2−2 生産性向上に向けた仕組みづくり

3−3 食品製造業に望まれるシステム
    3−3−1 構築作業取り組みの概要
    3−3−2 ITシステム構築に先立って行う取り組み
    3−3−3 取り組みの具体的な内容
    3−3−4 目標値の設定
    3−3−5 推進体制
    3−3−6 現状の問題点の摘出
    3−3−7 自社能力値の測定、製造条件のデータ化
    3−3−8 全体の推進シナリオ策定
    


    3−3−9 業務フローの見直し
    3−3−10 組織の役割/責任分担の見直し
    3−3−11 部門別目標値の策定
    3−3−12 システム化計画の策定
    3−3−13 要件定義作業
    3−3−14 システム構築に向けて
    3−3−15 システム設計〜本運用

3−4 食品工場の生産性の向上に関わる作業標準と管理会計
     3−4−1 管理会計に対する不理解
     3−4−2 現場データが管理会計の成否を決める
     3−4−3 管理会計のポイント
     3−4−4 現状分析のステップ
     3−4−5 P/L改善計画
     3−4−6 製造業における部門別業績管理
     3−4−7 B/S(バランスシート)改善計画
     3−4−8 経営改善計画
     3−4−9 製造業会計のポイント
     3−4−10 終わりに

3−5 食品企業における品質管理の問題点
     3−5−1 はじめに
     3−5−2 戦後日本の品質管理の導入
     3−5−3 食品製造業の本来の品質管理不在の原因
     3−5−4 食品製造業の品質管理への理解
     3−5−5 まとめ

3−6 食品製造業における雇用・教育問題
     3−6−1 はじめに
     3−6−2 食品製造業が低生産性である本当の理由
     3−6−3 生産性向上に必要なノウハウの欠如
     3−6−4 労働の質、教育と生産性
     3−6−5 日本の製造業が発展してきた原動力
     3−6−6 食品製造業の生産性向上の取り組み
     3−6−7 まとめ

3−7 食品製造業における非正規雇用問題
     3−7−1 はじめに
     3−7−2 産業別雇用形態
     3−7−3 パート雇用状態の多様性
     3−7−4 食品製造業の非正規社員
     3−7−5 非正規雇用社員活用の理由
     3−7−6 食品製造業の雇用の特徴
     3−7−7 食品製造業の労働の質の変化
     3−7−8 おわりに 

3−8 物流コスト
     3−8−1 物流コストとは
     3−8−2 決算書と物流コスト
     3−8−3 食品製造業の物流コスト
     3−8−4 食品製造業における物流コストの増加要因
            と圧縮ポイント
     3−8−5 物流コスト圧縮は全体最適の視点で 

第4章 幹部も儲けを阻害する

4−1 現場管理職は機能しているか?
     4−1−1 食品製造現場管理職の現状
     4−1−2 リーダーとして自覚して欲しい現場管理職の役割
     4−1−3 現場管理職に生産性向上のために身に付けて
            欲しい能力
     4−1−4 今後どうするか

4−2 経営者のITへの不理解
     4−2−1 経営者が仕組みづくりやITに意識が
            向かない背景
     4−2−2 食品業界が直面している課題
     4−2−3 経営者が意識し、自社で取り組むべき内容

4−3 食品企業経営者のあり方
     4−3−1 はじめに
     4−3−2 食品製造業の雇用の特徴
     4−3−3 経営者の役割
     4−3−4 経営者の問題意識
     4−3−5 経営者のミクロ思考
     4−3−6 同族企業
     4−3−7 社員採用に対する考え方
     4−3−8 まとめ

 あとがき

 参考文献

 用語索引

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