株式会社米心石川様より感謝状を頂きました。 　弊社のクライアントである㈱米心石川様より、なんと下記の感謝状を頂きました。これまで 100を超 える食品工場の生産性向上のサポートをさせて頂きましたが、感謝状を頂いたのは今回が初めてで大変驚いたと同時に非常に有難く感謝しております。 　㈱米心石川様は精米工場と食品製造業の中でも最も生産性が低いと言われるすし弁当調理パン製造業である炊飯加工センターより　成り立っています。すし弁当調理パン製造業業界の平均の付加価値額（粗利）/人・年は400万円を少し超える程度に過ぎません。仮に一人当たり2000時間働くとするとすると、人時生産性（1人の作業者が1時間働い時の付加価値額は2000円/人・時を超える程度です。その為人件費を除くと殆ど差額が残らないので、この寿司弁当調理パン製造業には経営が苦しい企業が多いわけです。 　㈱米心石川様との出会いは私が農林水産省の食品産業生産性フォーラムの企画検討委員長として金沢市で講演した際に、お声がけいただいたことが切欠です。その時のお悩みは「工場が狭いので何とかならないでしょう？」ということでした。そこで工場を見させて頂くようになった訳です。下の感謝状にも工場の広さのことが書かれています。それから文中にありますように指導期間は平成30（2018）年から令和5（2023）年までの4年6か月に及びました。 　下図人時生産性に示されるように、支援活動の最初には人時生産性は業界平均を少し良い2500円/人・時を少し超える程度でした。期間中徐々に改善しましたがコロナ禍の影響で伸び悩んだ時期もあります。それでも最近では4000円/人・時を超えるまでになっています。この間の生産性の伸び率は150％を超えました。工場の皆様の弛まぬご努力で、まるで中国の伸び率のように素晴らしい数字になりました。この間勿論大規模な工場の増改築や高価な機械装置の導入をした訳ではありません。 　最初は狭いと思われた工場の中にある無駄な物を排出し、レイアウト�を改変し、モノの流れをスムーズにし、人の配置を変え、作業のやり方を改善し、治具を取り入れ、生産性向上に対する従業員の考え方のベクトルを揃える等の基本的なことを愚直に実施していっただけです。その成果としてはこの間の経常利益が11倍になったとのことです。従業員の待遇も改善され、新規の設備投資も実施されているとの事もお聞きしております。この従業員の皆様が成し遂げた実績ではありますが、それを評価していただいて、下の感謝状を授与していただいたものと理解しております。

図　人時生産性の推移

頂いた感謝状